3.11 東日本大震災

2011年3月13日

地震発生から2日たった今日の朝、テレビをつけましたら、(恐らく被災地の気仙沼だと思うのですが、)倒壊した自宅の前で泣き崩れている女性の後ろ姿が映っていました。その姿に目が釘付けになりました。一緒にその映像を見ていた妻も、目に涙をためていました。
被災地の皆様方には、心よりお見舞い申し上げます。

ヘリコプターや救助隊の映像を見て、そこに人が見えるのに自分には何もできないことに大変歯がゆい思いをしています。恐らく、多くの方がそんな思いなのではないでしょうか。
節電や募金など、自分が今すぐできることから始めています。

先ほど、マグニチュード8.8とされていた今回の地震の規模は、世界最大級の9.0であると気象庁によって修正されました。

昨日の早朝、長野、新潟でも大きな地震が発生しました。余震は今も断続的に続いています。
今日、新潟県十日町市で講演を依頼されていましたが、急きょ取り止め、延期することにしました。その講演会の主催者Eさんのご自宅(津南町)も地震の影響をモロに受けたようです。十日町や津南町はものすごく雪深いところですが、深刻な雪崩の問題もあちこちで起きているようです。避難先の小学校の体育館では天井が崩れ落ちたらしく、「夜も眠れない」とEさんが電話でおっしゃっていました。

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Eさんは今日、講演会が予定されていた十日町の会場へ行ってきたそうです。その会場担当のかたに延期のお知らせとお詫びを直接お伝えするためです。
講演の予定時間だった午後1時前に会場に到着しました。会場には講演会の延期を知らせる案内が貼られてありました。Eさんは その会場のかたに挨拶すると、数年前の中越大震災を経験されたかただったらしく、落ち込むEさんを優しく宥めてくださいました。会場となるホールは、イスが整然と並び、準備万端となっていました。(下の写真はその様子をEさんが撮影したものです。) 
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Eさんは泣けて仕方がなかったそうです。「あ~、本当なら今日は講演会をするはずだった。今まで、大雪の日も、寒い日も、休みの日も、会社が終わってからも、スタッフたちと何度も打ち合わせをし、準備をしてきたのに・・・どうしてできなかったんだろう・・・」と。

そんな中、講演会の延期を知らないで会場に来られた一人の女性客がいました。
その女性は、なんと昨日の地震の震源地、長野県栄村から数時間かけて来てくださったのでした。しかもすごい笑顔で。Eさんとその女性は、しばらく二人でいろんな話をしました。たくさん語り合いました。そして、お別れするとき、その女性が、
「今日ここに来て、あなたに会えてよかった。必ず近いうちに講演会を開いてくださいね」
と言って、またまた笑顔で手をふって帰られたそうです。

そんな話をEさんから伺い、胸がいっぱいになりました。

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僕は岩手県生まれなものですから、11日の夕方からお見舞いのメールをたくさんいただいております。ご心配いただき、ありがとうございます。
岩手に住む弟からは、「停電と余震が続き、暖がとれないので寒さがキビシイけれど、家族はみんな無事です」という携帯メールが届きました。
僕は、宮城県の多賀城市で小学、中学を過ごし、名取市では5年間の高専生活を送りました。どちらの市も海に面しており、津波による大きな被害を受けています。当時お世話になった方々の安否が気になって仕方がありません。
また、この2,3年の間に、石巻市や気仙沼市の方々とのご縁も深まっていたのですが、この2市の震災状況はさらに深刻で、まだ誰とも連絡が取れていません。
「皆様、どうか全員無事でありますように・・・」と心からお祈りし、手を合わせています。

こんな話を聞きました。
地震発生後、東京の駅で風邪と疲れで体調を崩していたご年配の女性がいたそうです。彼女は帰宅することもできず、駅の通路に座り込んで夜明かしを覚悟していたら、居合わせた若い男性の方々が(ご自分たちも寒いでしょうに)コートやジャケット、マフラーをその女性に着せかけてくれたそうです。その女性は泣きながら何度も「ありがとうございます、ありがとうございます」と頭を下げたそうです。
そんな話を聞いて、心が温かくなりました。どんな状況でも日本人の優しさと底力で、こうした試練を絶対に乗り越えられる、と思いました。

ただ、このような状況下で困っている人にすり寄り、優しい言葉をかけて騙す犯罪や「義援金詐欺」なども発生しやすいようなので、気をつけたいものです。

今 必要なのは、冷静な「対応」と「協力」です。
まず自分にできることを知り、たとえささやかなことでも実践していきたいと思っています。