若き天才マジシャン

2010年4月21日

先日、九州のある地方都市で講演する機会がありました。ありがたいことに満員御礼。
感謝いっぱいの気持ちでお話しさせていただきました。

講演中に、最前列に座っているご年配の男性客の携帯電話が鳴りました。あらら、でもこれは珍しいことではありません。たまたまマナーモードにするのを忘れたんだろう、と思いました。
ところが驚いたことに、そのお客さん、なんとその場で話を始めました。「もしもし、・・・」。
あ、ありえない。僕もその方に「もしもし」と言いたかったです。そのとき、ちょうど素敵な文章を朗読していた最中だったので、会場の静けさの中、その男性がしゃべる声はよけい目立ちました。・・・ちょっとムカつきましたね。正直言って。会場の澄んだ空気が台無しですからね。

さらにそれからしばらく経って、とても感動的なお話を紹介している最中に、またその方の携帯が鳴りました。「ゲッ、切ってなかったのか・・・」と僕は真っ青。そのお客さん、ナントまた話を始めました。おいおい、どこまで失礼な人なんだろう...とかなりショックでした。でも、・・・ムッとした気持ちではありましたが、自分に「ありがとう」とつぶやきました。すると、その男性はすぐに話をやめ、それ以降 携帯は鳴りませんでした。

思えばサラリーマン時代、毎月のように韓国や中国に出張していた時期がありました。
今でも心に残っているのは、それらの国の会社や研究機関で打ち合わせをしているときに、現地の方々は自分の携帯が鳴ると、ほとんど例外なくそれに出て話をする...ということ。日本でもたまに見かけますが、う~ん、よいマナーではありません。
中国での国際会議に参加したときのこと。ある中国人講師が話していると、その講師の胸ポケットにある携帯が大音量で鳴りました。僕は、
「あらあら、切っていなかったのかい?」
と思いきや、その講師、なんとその電話に出て会話を始めました。数百人の観客の前で、しかも本人が講演している最中にです。本当に信じられない光景でした。

僕も時々マナーモードにするのを忘れて、誰かと会話している最中に携帯が鳴ってしまい、会話をさえぎってしまうことがあります。そのようなときは、相手に失礼を詫び、すぐに会話に戻ります。もちろん携帯には出ません。

携帯とどのように付きあうかで、その人の心が豊かさが分かるような気がします。

冒頭で述べた九州の講演会に、ある青年が和歌山から聴きに来てくれました。
彼の名は原 大樹(ひろき)さん。最近、ちょうど20歳になったばかりの若きプロのマジシャンです。昨年、19歳の彼は、マジックの本場ラスベガスで開催された世界大会(World magic seminar teens contest)にて日本人初のグランプリを受賞。ジュニアチャンピオンとなりました。
http://hara.rakurakuhp.net/i_268119.htm
その後、アメリカFire fry films 製作のドキュメンタリー映画の密着撮影を5ヶ月間受けました。今年公開予定らしいです。
http://www.makebelievefilm.com/
さらに、マジックの殿堂・ハリウッドマジックキャッスルに、日本人では史上最年少でゲスト出演しました。

img0421
彼は、以前のブログでご紹介したTさん(http://www.itsukaichi.jp/blog/27.html)から僕の小冊子「ツキを呼ぶ魔法の言葉」を頂いたそうです。
「魔法の言葉を唱えたら、ラスベガスで仕事のオファーがタイムリーにありました!」
なんて嬉しそうに語る原さん。どこまでも明るくさわやかでした。

今回、原さんにすごいマジックをいくつか教えていただきました。(僕がやるとすごくないのですが。) 彼は今年の9月からラスベガスに留学されますので、「その前に石巻と福岡でコラボのマジックをしましょう」となりました。
7月31日(土)に宮城県石巻市のKANKANにて。
http://kinoya.co.jp/eccube/user_data/kankan.php
8月22日(日)は福岡市の岩田屋7FのNTT夢天神ホールです。こちらを主催してくださるのは、キッチンパラダイス(http://www.kitchenparadise.com/)の田中文(あや)さんです。
原 大樹さんの世界最高のパフォーマンスをみたい方はぜひお越しください。

そういえば、彼のお父さんは、奥熊野の気を表現する「かづらアート」作家であり造形作家の原秀雄さん。お母さんは歌手でエッセイストの原水音(みお)さん。まさに芸術一家ですね。すてきなサイトをお持ちです。
http://www.ki-art.net/

原 大樹さんは、僕の世代から見れば年齢的に息子のような存在。なのに、ものすごく謙虚で気遣いが抜群。ほんと、頭が下がりますね。とにかく、ものの考え方がしっかりしており、もちろん携帯電話との付き合いも上手です。(笑)
心が豊かな証拠です。
「やっぱり育ちがいいんだなぁ」と思いました。母親の水音さんのブログを読んで、さらにまたその想いが深まりました。

今朝、彼から頂いたメールに、
「先日、五日市さんにお会いしてから、毎朝「ありがとう」「感謝します」「ツイてる」と声に出して、紙にも筆ペンで気持ちをこめて書いています。それを寝るまでポケットに入れて持ち歩くことを始めました。すると、以前よりいっそう良いことが起こるようになってきています。たった今も、ハリウッドの映画製作会社からHappyなお知らせを頂きました。」
とありました。

僕も、とてもハッピーな気分になりました。