2010.4.7
昨日、久々に自宅のそばの書店に行きました。そこには、必ず立ち寄るコーナーがありまして、気に入った本が多いので いつも1~2時間くらい立ち読みします。読み疲れると、栞を挟んで棚に戻します。(笑) 今回、ずいぶん新しい本がいろいろ並んでいました。
そういえば、2年ほど前にこのコーナーに足を運んだとき、興味深い本に出合いました。何気なく手にとってページをめくると、そのまま読みふけてしまい、あっという間に最後まで読んでしまいました。 購入しなかったので、どんな本題で、誰が書いたのかは覚えていません。ただ、著者は確か30代か40代の女性で、ご自分のお父さんの生き様から学んだことを書き記した内容でした。
その本を読んで どんなことが心に残ったかというと、波乱万丈の生涯を送り、最期は病院のベッドの上で息絶えようとしたお父さんが、娘にポツリと、
「俺の人生って、こんなものだったのか・・・」
と言った言葉です。 死に際にそのような無念な言葉を吐くなんて・・・と、読んでいて妙に空しく感じたものです。 この男性は、ご自分の人生をとにかく精一杯生き、大きな成功も失敗も幾度となく経験し、いいことも悪いこともたくさんやって、最期は自分の人生にわびしさだけを感じながら息を引き取ったようです。
僕は気の毒に思うと同時に、自分は絶対にそうなりたくないと思いました。 以前、瀬戸内寂聴さんが、「どうしたら幸せになるかといえば、まず自分の幸せよりも他人の幸せを考えること。そうしたら、自分の幸せが、自然に達せられます」と教えてくださったことを思い出します。他人の幸せを考える習慣をもち、感謝に満たされた人生を送っていれば、最期は「いろいろあったけど、いい人生だったなぁ」と言って、永久の眠りにつくことができると思うのです。 でも、社会的な成功ばかり追い求めていると、なかなかそうもいかない・・・ものなのでしょうか。
この本を読んでから、 「一生懸命 人生を生き抜いた人たちは、歳をとり 死を覚悟したときに、それまでの自分の人生に対して、どんなことを想うのだろうか?」 なんて考えるようになりました。今も興味があります。
その後、アメリカのナディーン・ステアという女性の詩を知る機会がありました。この詩を書いたときは85歳だったそうです。(1988年死去) 以下の詩ですが、何度読んでも妙に感動するから不思議です。
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人生をもう一度やり直すとしたら、 今度はもっとたくさん失敗したい。
そして肩の力を抜いて生きる。 もっと柔軟になる。
今度の旅よりも もっとおかしなことをたくさんする。
あまり深刻にならない。 もっとリスクを冒す。
もっと山に登って もっと川で泳ぐ。
アイスクリームを食べる量は増やし、 豆類の摂取量は減らす。
問題は増えるかもしれないが、 想像上の問題は減るだろう。
というのも、私は毎日常に良識ある人生を まともに生きてきた人間だからだ。
もちろん、ばかげたことも少しはやった。
もし生まれ変わることがあったら、 ばかげたことをもっとたくさんやりたい。
何年も先のことを考えて生きる代わりに、 その瞬間だけに生きたい。
私はどこに行くにも いつも万全の準備を整えて出かけるのが常だった。
体温計や湯たんぽ、レインコートやパラシュートなしには どこにも行かれなかったものだ。
人生をやり直すとしたら、 もっと身軽な旅行をしたい。
もう一度生き直すとしたら、 春はもっと早くから裸足で歩き出し、 秋にはもっと遅くまで裸足でいる。
もっとたくさんダンスに出かける。 もっとたくさんメリーゴーランドに乗る。 もっとたくさんのデージーを摘む。
それぞれの瞬間をもっとイキイキと生きる。
素敵な詩ですね。 僕は、この中でも「もっとリスクを冒す」という文面が特に心に残りました。 英語に、こんな言葉があります: The biggest risk in life is not risking. (人生最大のリスクは、リスクを避けることである。) 名言ですね。 「人生における最大のリスクは、じつはリスクを冒さないことだ」と訳した方がいいでしょうか。 「リスクを避けるのは 恐れの感情。恐れに振り回される人生と、恐れに振り回されない人生と どちらがいい?」と言ったのはアンソニーロビンズ。 もちろん、恐れなんかに振り回されたくありません。 リスクを恐れると成長が止まるようです。
僕はまだ人生半ばですが、この人生をもう一度やり直せるなら、父と母にもっと親孝行がしたいです。父は59歳、母は66歳で亡くなりました。生前、十分な親孝行ができませんでした。ずっと離れて暮らしていましたので。
今回、書店のお気に入りのコーナーでいろいろな新刊本を眺めていると、ピンク色の帯の本が目にとまりました。 その帯には、長々とこう書いてありました。
********************* 仮に親が現在60歳とすると・・・ 20年×6日間×11時間=1320時間 (20年・・・親の残された寿命) (6日間・・・1年間に会う日数) (11時間・・・1日で一緒にいる時間) つまり、あなたが親と一緒に過ごせる日数は、あと55日間しかないのです!! 残された時間を後悔しないために。 *********************
ずいぶんインパクトのある帯ですね。ピンク色だから余計に目立ちます。 当たり前のことですが、親孝行は親が生きているときにしかできません。
皆さんは人生の終わりに、どんなことを想うのでしょうか。
僕はどうだろう? たぶん、もっと家族と過ごしたかった、となるのでしょうか。
愛する人たちに、もっと「ありがとう」の気持ちを伝えたかった・・・・・・ なんて後悔しないためにも、このたった五文字の「あ・り・が・と・う」。心を込めて発信し続けたいです。